こんにちは、D-QuestサポーターのTaka.Moriです。
現在プリント基板の設計完了後には、ガーバーデーターを排出することはこの業界では自然なこと。いわずと知れたガーバーデーターとは基板製造を行うためのフォーマットのひとつです。そんな作業を見ているとき思い出したのが「ODB++」。

ガーバーデータには穴あけデータやネットリストは含まれないことから使い勝手に疑問が…。そこで当時ガーバーと比較されたのがValor社が開発した「ODB++」。ODB++はそれら情報のすべてを含んでいるため海外では主流になっているフォーマットになります。
CADから排出されたデータをガーバーのようにCAMを経由するのではなく、直接基板製造へ持っていけるとても便利なフォーマットといえるでしょう。

そのため一時は次世代フォーマットとして話題を集めましたが、国内においてはまだまだガーバーの王道は覆されないのが現状です。一見すると何故?と思ってしまいがちですが、新しいフォーマットで起こりうる問題は避け確実なガーバー採用がODB++に移行できない理由なのでしょうね。

現実はもっと根深いところなのかもしれませんが、それを考えると今日も眠れなくなってしまいます…。