こんにちは、D-QuestサポーターのTaka.Moriです。
最近のクルマで気になるところがスペアタイヤの搭載の有無。以前のクルマではあたり前に搭載されていたスペアタイヤですが、最近のクルマはご存知のとおり搭載されていないクルマが多いのです。
トランクのボトムカバーの下がスペアタイヤの指定席でしたが、いまではそこは気の利いた収納スペースに。でも、なぜスペアタイヤが無くなったのでしょうか。

スペアタイヤの非搭載車が目につきまじめたのはエコカーが普及しはじめた時期になります。なぜならエコカーとスペアタイヤはとても深い関係があるからです。

当時、エコカー補助金の基準である10・15モードでの燃費基準を達成しているクルマのみエコカー減税の対象になりました。その基準を満たすためにメーカーはクルマの軽量化に励んだそうです。エコカー補助金は一時的なものであったため、購買意欲の高まるこのタイミングを見逃さないのはある意味あたり前ですね。

そこでターゲットにされたのが「スペアタイヤ」なのです。必要のないものから削除する考え方はたしかに合理的。いわゆる消去法ですね。

スペアタイヤを削除することで、より燃費数値を上げることができエコカーのイメージアップにつながったことは想像できますね。

「パンク応急修理キット」が新時代のスペアタイヤ

しかしスペアタイヤが無くなってしまったのではパンク時に困ります。そこで新たに搭載されたのが「パンク応急修理キット」。メーカーによりキットの内容は違ってきますが、基本はパンク部の穴を埋める溶剤とコンプレッサーのセット。

あくまで一時的なものではありますが、スペアタイヤもそれは同じこと。また、最近ではランフラットタイヤなどの空気が抜けてもしばらく走れるタイヤなどを標準装備しているクルマも増えてきていますね。

スペアタイヤほどに頼れるアイテムではありませんが、その分燃費がいいのはいま流です。燃費がよくなるのはうれしいのですが、深夜の峠道でパンクの心配をしてしまうのは、わたしだけではないですよね。