こんにちは、D-QuestサポーターのTaka.Moriです。
プリント基板設計では無くてはならない存在となっているのが伝送線路シミュレーション。完成基板の品質はもちろんのこと、それまでにかかるコスト削減の重要な立役者といえるでしょう。
とくに近年では高速化に伴い、ときに人間の能力を上回ことさえ少なくありません。そんなときに頼れるツールが伝送線路シミュレーションです。

伝送線路シミュレーションとは、プリント基板におけるデジタル信号配線の波形を予想するツール。それらの配線を観測することで理想値を導くことが可能になります。しかし、シミュレーションを行うには事前準備にある程度の時間が必要になってきます。

シミュレーターに与える情報として「基板構成」や「銅箔厚」、「PP厚」や「抵抗値」など条件によりさまざま。また、シミュレーションに関わる対象部品のIBISモデルも絶対条件となります。
近年ではIBISモデルがリリースされていないメーカーはもはや少なく、ほとんどの部品のIBISを入手することができるはず。それらの条件を与えることで初めてシミュレーションの準備が整うのです。

しかしシミュレーションを行えばそれでOKとはなりません。アウトプットされた波形をいかに理想値に近づけられるかが設計者の実力。そのためシミュレーターを持っているだけでは意味がなく、いかに基板設計に反映できるかが重要なところ。

D-Questでは、伝送線路シミュレーターより吐き出された波形に対して徹底的に配線を調整し可能な限りベストな状態にいたします。

ご興味のあるお客さまは、ぜひ横浜にある私たちのシミュレーションサービスをお試しください。