こんにちは、D-QuestサポーターのTaka.Moriです。
いまでは実装を行うにあたり、鉛(pb)フリーはもはやあたり前ですね。最近では部品そのものにも鉛フリーが義務付けられていることもありすでにスタンダード。でもそもそも鉛フリーって一体なぜ義務付けられたのでしょうか。

鉛フリーとはその名の通り鉛が含まれていないことの証明。フリーといっても全く含まれていないのではなく、鉛含有率1,000ppm以下がRoHSとして認められています。鉛は体に有害であることと同時にその処理にも多くの問題を抱えています。そのため、それらを元から断つことが最善とされ世界で定着したのがその理由。

私たちの業界では、主に対象になるのが部品実装どきの半田ですね。鉛を含む共晶半田は濡れ性がよく利便性に長けてはいましたが、それらの問題から融点の高い鉛フリー半田を使わざるえないのが実情となりました。

鉛フリー半田を使うことについては大した問題はありませんが、なんといっても大変なのが作業を行う実装メーカー。共晶半田の融点に対して鉛フリーの融点は20度~40度程度も上がってしまうからです。

現状ではそれらの設備の入れ替えはほとんどのメーカーが完了していると思われますが、融点が高く濡れ性の悪い半田フリーだけに実装メーカーの経験が製品の品質を左右する重要なファクターであることは間違いありません。

社内の実装担当者も手元がピクピクッ!

弊社社内でも手作業による部品実装をはじめ、部品の交換やケーブル製作などいろいろな半田付けを行います。そんな実装担当者も鉛フリーには賛成ですが、常に鉛フリーの融点には悩まされているのです…。

とくにピン数の多い部品の交換では、半田が溶けずらいことにコテを投げ捨てたくなることも…(w そのため、研究や実験レベルの製品ではお客さまへ確認のもと共晶半田にさせていただくことも少なくありません。
D-Questでは多くの経験から理想的な実装を提案致しますので、詳しくはお問い合わせお待ちしております。