こんにちは、D-QuestサポーターのTaka.Moriです。
プリント基板設計のフローは基本的にどの設計会社でも同じだと思います。基板設計という意味では大きな違いはないでしょうね。そこで基本的な基板設計の流れや手順についてわかりやすく説明いたします。

お客さまとの打ち合わせ

営業にてお客さまからの注意点や要望をヒヤリング。納期はもちろん禁止事項や対応フェーズの詳細をまとめます。

支給品の確認

基板設計をおこなうには、それに関わる資料をご支給いただきます。基本的には「回路図」「部品表」「ネットデータ」「設計仕様書」。この中で注意すべきは「設計仕様書」ですね。回路図や部品表などに記載のない注意点や要望事項が記載されているのです。
また、基板製造や部品実装までの作業になれば、それらに関する指示があるかもチェックしましょう。

部品ライブラリの作成

部品表をもとに未登録部品のフットプリントを含めた部品作成をおこないます。CAD毎に必要になる作業になので注意してください。部品の作成基準もユーザーにより違うケースもありますので、詳細の確認を行ってからの作業がポイントです。

基板外形データ作成

CAD上で基板の外形データの作成を作成します。キリ穴など基本的な基板外形に関わる情報はここで入力。基板外形に間違いがあるとインパクトが大きい場合もあるので慎重におこないましょう。

部品配置

作成した基板外形をベースに登録した部品を順次配置していきます。電気の特性はもちろん、部品実装まで考慮する必要がある重要な作業。ベテランになるほど配線をイメージして部品配置をするもの。配置の良し悪しで基板の仕上がり品質を左右するとても大事な工程になります。

パターン設計

配置された部品を元に部品同士の結線を行います。条件線を優先し、インピーダンスや電気の流れを考え配線していきます。ただ結線すればよいわけではなく、より良い動作をすることや確実に繋ぎ終えることなど、とても技術のいる作業。
また、ベタなども配線作業の一部になりますので、ベタの埋めかたや範囲についても確認が必要です。

シルク作成

基板に印刷する部品番号やピン番号、極性などのシルクを作成します。部品以外にも品名や型名、ロット番号などユーザーにより記載する内容はさまざま。部品実装やデバックにも関わるところですので、間違いのないように作成する必要がありますよ。

各種チェック

ひと通りの作業が終了した段階で各種チェックをおこないます。CADのチェック機能であるDRCは絶対外せないチェック工程のひとつ。DRCとはデザイン・ルール・チェックの略となり、CADで設定した値に対して間違いがないかのチェックのこと。
さらには、配線仕様に基づく「パターンチェック」と、基板製造に関する「製造チェック」をD-Questでは標準フローにしています。

ガーバーデータ作成

お客さまから各種データの承認をいただけば、基板製造用のガーバーデータの作成。このデータを元に基板が製造されますので、十分なチェックを行った上でデータを提出しましょう。

仕様書に準じた基板設計が基本|注意点を正確に

基板設計にはいくつもの工程があり、そのすべてがとても重要になってきます。基板の仕上がり品質を左右するのがプリント基板設計。
D-Questでは多くの経験と豊富な実績で、最高の基板設計を提供いたします。