こんにちは、D-Quest技術のMaruです。
先日、鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催されました。優勝したのは、圧倒的な速さでメルセデスF1チームのルイスハミルトン選手。現在のF1で最高のドライバーとされています。
わたしが初めてF1を見に行ったのは1994年。アイルトンセナがイタリアサンマリノグランプリで事故死したのがその年の5月。セナ見たさでチケットを手に入れたにもかかわらず、主役がいない寂しいグランプリに興味が半減した思い出があります。
当時、F1はちょっとした社会現象で多くの日系企業がスポンサーになっていた時代。しかし、セナの死とともに急速に撤収して行き、TV中継も地上波では見られなくなっていきました。いまのF1は当時とはかなり様変わりしており、エンジンはパワーユニットと呼ばれ、さまざまなルールがあり、テクノロジーの進化によってドライバー依存比率が少なくなってきています。
いまと昔でまるで違うF1の開発環境
また、エンジン含め車体などの開発も、いまでは開発コストの削減を目的にダイナモメーターと呼ばれる設備を使い、実車前評価を行っているため実車でのテストは決められた回数でしか評価できません。
それによりダイナモでの評価と実車での評価との整合が難しく、大変な開発環境となっているのが現状。さらに新しい部品やパワーユニットなどシーズン中の交換回数も決められており、それを逸脱するとグリットペナルティー。品質や耐久性に関しても非常に厳しいものが要求される世界となっております。
クルマにもプリント基板が多く使われており、一般車では150種類以上といわれてます。当然F1カーにも市販車程では無いにしろ多数使われていますね。ちょっとしたミスがリタイヤにつながったり事故につながったりということを自分たちの仕事で考えるとぞっとしますが…。
私たちも負けないような品質を目指して日々努力しなければと思う今日この頃です。