こんにちは、D-QuestサポーターのTaka.Moriです。
弊社では多くの部品実装を手掛けております。社内での手付け実装から、アウトソーシングによるリフロー・フロー。
いくつもの実装メーカーと取引させていただいていますが、必要となるデータは全て同じ。基本的には「部品表」「実装図」「マウントデータ」「メタルマスクデータ」があればOKです。
部品表とは、回路図で使われている部品をリスト化されたもの。部品表にはメーカー名や型名、リファレンス番号アサインや部品サイズなどいろいろな情報が掲載されています。
基板に使われる部品=回路図となるために、回路図とイコールの部品表には部品にかかわるすべての情報が記載されているのです。実装にはなくてはならない基本データのひとつが部品表になるわけです。
実装図とは、基板設計の配置図といたって似ているものですが、配置図との大きな違いは実装情報が入っているということ。
部品のリファレンス番号や部品形状、ピン番号や実装向きなどが記載されているもの。実装図はマウンタなどのデジタルデータではなく、あくまで人間に与える情報になります。
人間が確認し実装の段取りや検査に用いるとても大切な情報が盛り込まれているのです。
それに対してマウントデータは、あくまで実装機に与えるデータとなります。部品を基板にマウントするための位置や向きが記録されています。このデータをもとに実装機は基板の部品搭載位置を認識するのです。
そのため未実装部品はマウントデータから削除しなければなりません。あくまでそのとき実装する部品が対象となるので、指示に応じて手を加える必要があるのも特徴的なところ。
メタルマスクデータを元にマスクがつくられる!
メタルマスクデータとは、SMT部品を基板に実装する際に前処理として必要になる半田クリームを基板に印刷する版のこと。半田クリーム印刷機にメタルマスクをセッティングし半田クリームを塗りこみます。
メタルマスクの穴の開いた部分のみ半田ペーストが残る仕組み。そこに部品を搭載しリフローするのです。
メタルマスクは実装メーカーが使用するものだけに、基板設計会社としては、メタルマスク作成用のデータを提供すればOK。そのデータを元に実装メーカーがメタルマスクをつくってくれるのです。
最近では、部品形状も複雑化しているため、これ以上の情報を求められるケースも増えてくるとは思いますが、基本的にはこれらがあれば実装が行えるはずです。
データは基板設計後のCADから吐き出す必要がありますので、設計から弊社へご依頼のお客さまはご安心してご依頼いただけます。
実装メーカーとの連携もD-Questの重要な任務だと考えております。